子どもがダンスの振付を覚えられないときは?覚え方のコツと練習方法

ダンスの振付をなかなか覚えられない子どもには、どんな練習が効果的?手足を分ける、カウントを使う、短く区切るなど、振付を覚えるコツと自宅でできる練習方法をダンススクールが分かりやすく解説します。

子どもがダンスの振付を覚えられないときは?覚え方のコツと自宅でできる練習方法

ダンスを習い始めた子どもを見ていて、

「周りの子は踊れているのに、うちの子はなかなか振付を覚えられない」

「レッスンではできていたのに、家に帰ると忘れてしまう」

と心配になったことはありませんか?

しかし、振付を覚えるスピードには個人差があります。

特にダンスを始めたばかりの子どもは、音楽を聴きながら手と足を同時に動かし、さらに次の動きを思い出す必要があります。

そのため、最初からスムーズに振付を覚えられなくても珍しいことではありません。

今回は、子どもがダンスの振付を覚えるためのコツと、自宅でもできる簡単な練習方法をご紹介します。

ダンスの振付を覚えるのが難しいのはなぜ?

ダンスの振付を覚えるときには、単純に「動きを暗記する」だけではありません。

実際には、

・先生の動きを見る
・左右を理解する
・音楽のリズムを聞く
・手の動きを覚える
・足の動きを覚える
・身体を動かす
・次の動きを思い出す

といった複数のことを同時に行っています。

大人にとっては簡単に見える振付でも、ダンス経験の少ない子どもにとっては、かなり多くの情報を一度に処理することになります。

そのため、「覚えるのが遅い=ダンスが苦手」と決めつける必要はありません。

レッスンを重ねることで少しずつダンス特有の動きに慣れ、振付を覚えるスピードも変化していきます。

子どもがダンスの振付を覚える5つのコツ

1.最初から全部覚えようとしない

振付を覚えるときに大切なのは、最初から曲全体を覚えようとしないことです。

例えば8カウントの振付であれば、まず前半の4カウントだけを繰り返します。

それができたら後半を練習し、最後に前後をつなげます。

「少し覚える → 繰り返す → 次へ進む」という流れにすると、子どもでも整理しやすくなります。

2.まず足だけ練習する

手と足を同時に動かそうとすると、急に難しく感じることがあります。

そんなときは、いったん手の動きを外して、足だけで踊ってみるのがおすすめです。

ステップが分かるようになったら、そこに少しずつ手の動きを加えていきます。

逆に、手の振付が複雑な場合は「まず手だけ」という練習方法でも構いません。

身体の動きを分解して練習することで、振付を整理しやすくなります。

3.カウントで覚える

音楽だけで振付を覚えるのが難しい場合は、

「1、2、3、4、5、6、7、8」

とカウントを数えながら練習してみましょう。

「1で右足」「3で手を上げる」「5で向きを変える」というように、数字と動きをセットにすると振付を整理しやすくなります。

ある程度動きを覚えてから音楽に合わせると、よりスムーズに踊れることがあります。

4.先生の動きを小さく真似する

新しい振付を習うとき、いきなり大きく踊ろうとしなくても大丈夫です。

まずは先生の動きを見ながら、身体を小さく動かして形を確認してみましょう。

振付の順番を理解したあとに少しずつ動きを大きくしていく方が、結果的に覚えやすくなる場合があります。

ダンスでは「まず正確に覚えること」と「大きく踊ること」を分けて練習することも大切です。

5.できなかった部分だけを繰り返す

振付を最初から最後まで何度も踊るだけでは、苦手な部分がなかなか改善しないことがあります。

例えば、

・ターンのあとだけ分からなくなる
・右から左へ移動する部分を忘れる
・サビの最初で止まってしまう

という場合は、その部分だけを取り出して練習します。

できない部分を短く切り取って繰り返すことが、効率の良い練習につながります。

自宅でダンスを練習するときは「5分」でもOK

「ダンスが上手くなるためには、毎日長時間練習しなければならない」と考える必要はありません。

特に子どもの場合、長時間練習するよりも、短い時間で集中して振付を確認する方が取り組みやすいこともあります。

例えば、

・レッスン当日に振付を1回だけ確認する
・翌日に5分だけ踊ってみる
・忘れていた部分だけ練習する

という方法でも十分です。

一度習った動きをレッスン以外の時間にも思い出してみることで、少しずつ振付が身体になじんでいきます。

動画を使った練習もおすすめ

スクールから振付動画が共有されている場合は、自宅練習に活用してみましょう。

ただし、動画を最初から最後まで何度も見るだけではなく、分からない部分で一度停止するのがポイントです。

「見る → 止める → 真似する → もう一度見る」

という流れで練習すると、細かい動きを確認しやすくなります。

動画の再生速度を変更できる場合は、少し速度を落として確認する方法もあります。

保護者は「覚える速さ」を比べすぎないことも大切

同じクラスに通っていると、どうしても他の子と比べてしまうことがあります。

しかし、ダンス経験、年齢、身体の使い方、リズムへの慣れなどは一人ひとり違います。

振付をすぐ覚えられる子もいれば、時間をかけて少しずつ覚えていく子もいます。

昨日までできなかった動きができるようになったり、以前より音楽に合わせられるようになったりしたのであれば、それも立派な成長です。

「全部できたか」だけではなく、以前より何ができるようになったかにも目を向けてあげてください。

振付を覚える力もレッスンの中で少しずつ身につく

ダンスを始めたばかりの頃は、振付を覚えるだけでも大変です。

しかし、レッスンの中でステップやリズム、身体の使い方を繰り返し経験していくことで、少しずつ「ダンスの動き」に慣れていきます。

すると、新しい振付を見たときにも、

「このステップは前にもやったことがある」

「次はこの方向に動きそう」

といった感覚が身につき、以前より振付を理解しやすくなります。

ダンスは、一回のレッスンですべてができるようになるものではありません。

小さな「できた!」を積み重ねながら、楽しんで続けていくことが大切です。

まとめ|振付は「分けて・繰り返して」覚えよう

子どもがダンスの振付をなかなか覚えられない場合は、最初から全部を覚えようとせず、動きを小さく分けて練習してみましょう。

・短い部分に分けて覚える
・手と足を分けて練習する
・カウントを使う
・苦手な部分だけ繰り返す
・自宅では短時間でも復習する

こうした練習を続けることで、少しずつ振付を覚える力も身についていきます。

何より大切なのは、周りと比較することではなく、その子自身が少しずつ成長していくことです。

ダンスを楽しみながら、できることを一つずつ増やしていきましょう。